居酒屋を開業するにあたっては、まずは「大きな流れ」を決定することが重要です。たとえば、お金の面や場所の面がそれに当たります。つまり言いかえれば、「お店」という実態に関する、「これがなければ居酒屋は絶対に開業できない」という「これ」を調達するというところが、居酒屋開業までのフローの前半戦の内容ということになります。
そして、後半戦はいよいよ具体的な、少々細かい部分を決定していくことになります。たとえば、「お店の外観デザインやレイアウト」、そして当然「内装について」といった部分を煮詰めていくことが必要になると言えます。そして、実際に設計に入り、設計ができたら施工することになります。
そして、お店ができたら今度は、いよいよ「開店の前準備」ということになります。このくらいの時期になると、かなり緊張感もましてくることになると思います。このタイミングでは、屋号やロゴマークの決定、そして法的届け出、お店のスタッフの募集と採用・教育・研修など、さらには備品の調達、仕入れルートの確保など、実際にお店を運営する上でキーとなることがらを満足させる必要が生じるわけです。
これが完了したら、最後の最後に「店舗の引き渡し」が行われることになります。この段階でも、アルバイトスタッフをメインとする教育研修が行われる必要があります。
そこまで行けば、さああとは開店を待つばかりということになるはずですが、しかしとにかくこれらのすべての上に立つファクターが、「居酒屋開業へのマインド(決意)」であることは言うまでもありません。
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居酒屋を開業するまでのフローを簡単にご紹介しましょう。
まずは、居酒屋を開業するという決意を固めることからスタートします・・・というと、「そんなことは当たり前じゃないか・・・」とあきれかえってしまう人もいるかもしれませんが、残念ながら、「居酒屋開業」の夢が破れてしまう最大の要因は、実はこの部分にあることを認識しておく必要があります。それはつまり、居酒屋を開業するにあたって、いろいろな物理的、あるいは精神的な障害が立ちはだかることになるわけです。これは当然のことです。
そのタイミングで、「居酒屋を開業する」という「マインド」がいかに強固なものであるのかどうかによって、その先に進むか、それとももう「夢」をあきらめてしまうかの分かれ道になるケースが多いのです。
そういう意味では、すべてのスタートにおける「マインド」だけは、強固たるものでなければならないと言えます。
マインドがしっかりと固まったら、今度は冷静に、具体的なフローを分析していく必要があります。そのために、「事業計画書の作成」が必須事項ということになるわけです。これが、実質的な全体像をつかむためのものであり、細かいことは不要なので、大きな骨組だけをここでしっかりと決定する必要があります。
その次に、いよいよ物理的な必要事項を満足させるための動きが必要になります。たとえば「資金調達」はその最も重要なファクターであるし、資金調達のメドが立ったら、今度は物件を探すという動きが必要になってくるはずです。
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これまでは、自分が居酒屋の「お客」にすぎなかったのに、やがて居酒屋の魅力に取りつかれてしまって、いつしか「自分のオリジナルの居酒屋」を出店したいと考える人は意外と多いようです。
とはいえ、それが漠然とした夢である場合に関して言えば、「お店は出したいけれど、お店って、どうやってスタートさせるんだろう・・・」という不安がまずは先に立ってしまうことになるのではないでしょうか。そうした漠然とした不安だけならまだしも、もっと具体的なヴィジョンを描くときに、「借金って、必要だろうか?」とか、「借金する場合って、どこでそんなお金を貸してくれるのか?」とか、「どこにお店を出せば繁盛するんだろう?」とか、「お店をつくる際の工事関連業者はどうやって手配すればいいの?」とか、後から後からどんどんと不安のタネや心配事が膨らんでいくものです。ですから、よほどの決心がある人であれば、そうしたクリアすべき課題もどんどんと精力的にクリアしていく、あるいはそれに向けてがんばっていくことになるのでしょうが、漠然とした夢というレベルでは、やはり目標のはるか手前で夢破れてしまうのが普通だと思います。
ただ、だからと言って「漠然とした夢」を、すぐにでも払拭しなければならないというわけではありません。たとえば、いわゆる「飲食店コンサルタント」と呼ばれる人々に話をきいてみる、あるいは相談してみるといったことも不可能ではありませんので、まずは話だけでも訊いてみるのも悪くはないのではないでしょうか。
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日本人の場合、「普通の飲食店」に比べると、「居酒屋」のほうが好きであるという人が多いです。これは日本人の中で潜在的に感じる「懐かしさ」がそのような気持ちにさせるのではないかという気がします。そして、そういう種類の感覚というのは、自分が「お客さん」であるというだけでは物足りなくなってしまい、「いずれ自分がお店を・・・」などと考える人も意外と多いようです。
もちろん、大手居酒屋チェーンの傘下に入って採算もしっかりと立てて居酒屋を経営したいと考える人もいるでしょうし、採算を完全に度外視して、個人経営の居酒屋を、あくまでも自己満足を得るためにだけ立ち上げるという考え方の人も少なからずいらっしゃるようです。
ただ、大手チェーンの傘下に入って居酒屋を経営したいと考える人の中には、シンプルに採算だけを求めているというわけではなく、最終的には「自分のオリジナルのお店」を持ちたいと考え、しかし「居酒屋経営のノウハウ」がないからこそ、敢えて「大手居酒屋チェーン」というステップを踏んでから、やがて自分のオリジナルのお店を持ちたいといった、かなり長期的なヴィジョンでそういう道を選択する人も多いかもしれません。
とは言っても、基本的に「大手チェーン」の手法と「個人経営」の手法とでは、「採算」という意味ではまったく別モノであると考えたほうが無難かもしれません。ただ、それ以外の経営者としての感覚だけは、もしかしたら大手居酒屋チェーンを経験するというのが大きな効果となるかもしれませんね。
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